保健衛生学科

カリキュラム・授業

環境保健学コース

カリキュラム

環境保健学コースのカリキュラム

PICK UP授業紹介

※シラバスは2022年度現在のものです。講義内容は変更になる可能性があります。

健康食品学実習
健康食品学実習

食品の安全性、機能性に関する実験を,3~4名のグループで行います。ヒスタミン食中毒の原因となるヒスタミンが魚に含まれているかどうか測定したり、野菜、フルーツ等から抗酸化物質であるポリフェノールを抽出し、種類や量、抗酸化能を測定したりします。どの食材を使うか、どのようなタイムスケジュールで実験するかについてはグループで話し合って決めます。実習の最終日には研究発表会を行い、意見交換をして理解を深めます。


環境衛生学・工学実習(PICK UP)
環境衛生学・工学実習

水環境汚染の実態調査と評価手法、安全・安心な飲み水を供給するための上水処理や、水環境汚染を防止するための下水処理に用いる各種要素技術の原理と効果を、実習を通して学びます。

産業衛生管理学実習(PICK UP)
産業衛生管理学実習

労働環境に存在する有害要因(有機溶剤、重金属、騒音等)による労働者の健康への影響を評価する方法やその予防対策、疲労の評価法、救急法等の基礎を実習を通して修得します。

卒業研究のテーマ

卒業研究は、公衆衛生学研究室、環境衛生学研究室、衛生管理学研究室のほか、学内・学外の研究室でも受けることができます。これまでの学びから興味を持ったテーマ・研究室を選んだり、実習や講義を通して身につけた知識と技術を活かして最先端の研究テーマに取り組みます。 
卒業研究01
公衆衛生学研究室
「食から健康の維持を目指す研究」


「油」と聞くと「体に良くない」と考えがちですが必ずしもそうではありません。各種油の特徴を実験によって明らかにし、上手に油を食べることで健康になることを目指す「植物油の生活習慣病予防効果のメカニズム解析研究」を進めています。その他、農作物が育つ土壌に注目し、生物由来の廃棄物を再利用して土壌を改良し、そこから得られた農作物の機能性や美味しさを研究するなど、多角的に食と健康の研究に取り組んでいます。
HS特色01
環境衛生学研究室
「水環境中における薬剤耐性菌と耐性遺伝子の存在実態と発生源の解明」


世界中で、抗生物質に耐性を持つ病原菌(薬剤耐性菌)が増えています。薬剤耐性菌はどこで発生して、環境中でどのような挙動を示すのか、環境中の薬剤耐性菌による人の健康リスクはどの程度あるのか、などをフィールド調査を通して明らかにしています。
卒業研究03
衛生管理学・産業保健学研究室
「カドミウムの短期曝露によるメタロチオネインⅠ遺伝子発現について」


有害物質を扱う労働者の健康状態を評価する方法として、有害重金属による健康影響の指標となるものを探索しています。卒業研究では、重金属による影響について、血液や尿等を用いて遺伝子解析や重金属濃度を調べ、その影響を受ける遺伝子の探索を行います。

取得できる資格

全員が受験せずに取得できる資格
  • 第一種衛生管理者(国家資格)
  • 食品衛生管理者(任用資格)
  • 食品衛生監視員・環境衛生監視員(任用資格)
全員が受験資格を得られる資格
  • 甲種危険物取扱者(国家資格。在学中から受験可能。)
所定の単位修得などにより受験可能な資格
  • 健康食品管理士(日本食品安全協会認定資格。3年次後期から受験可能。)
  • 公害防止管理者(水質関係)
  • 環境計量士(濃度関係)
  • 環境測定分析士
  • 技術士(第一次試験)(環境部門、上下水道部門)
※任用資格とは、特定の業務に任用される際に必要となる資格で、任用されて初めてその資格を得ることができます。
※取得できる資格はカリキュラム変更により変更となる場合があります。
第一種衛生管理者とは?

働く環境には、仕事の内容により様々な有害な要因(化学物質、暑熱、放射線、病原体、ストレス等)があります。衛生管理者はその有害要因から労働者の健康と安全を守ります。従業員50人以上の職場では衛生管理者を選任する必要があるため、多くの企業・団体では従業員に国家試験を受験させています。健康科学科では国家試験を受けることなく、卒業と同時に資格を取得できます。写真は血液中の鉛を測定する実習風景です。
第一種衛生管理者
健康食品管理士とは?

健康食品管理士は、「何に気をつけて食品を摂取すれば病気を予防でき、さらに今よりもっと健康になることができるのか」という疑問に対して解決する知識を持っていることを示す資格です(一般社団法人日本食品安全協会認定)。食品関連企業だけでなく、医学の基礎知識が必要とされる医薬品、化粧品、生活用品等の分野で活躍しています。
保健衛生学科環境保健学コースは認定校に指定されていますので、必要単位を取得すると、協会主催の講座を受講することなく認定試験の受験資格を得られます。また、就職活動が本格化する前の3年次後期に実施される試験を受験できることも学生にとっての利点となっています。

2021年度秋期(第32回)健康食品管理士認定試験の合格率は次の通りでした。
保健衛生学科 100%(4年生1名、3年生9名)
※全体合格率 84.8%

さらに詳しく知る
健康食品管理士とは?

学生メッセージ

学生メッセージHS原 愛実 さん
保健衛生学科サスティナビリティ実践学コース
(現:環境保健学コース)4年[大妻中野高等学校出身]
災害時でも安定して水を供給できるシステム作りに携わりたい

小学生時代に浄水場やダムを見学し、水やそれを取り巻く環境に関心をもちました。私たちが無意識に使用している水ですが、少しでも汚染されると大きな健康被害につながります。衛生学はこうした環境に加え、食品、労働、心理など、様々な側面から生活に関連している分野です。最も印象的な学びは、3年次の「環境工学Ⅰ」です。上下水道の水を浄化するための設計計算を行いました。薬品の使用量や微生物が活発に働く環境作りなど、すべてに複雑な計算が求められ、上下水道設備の設計がいかに綿密に練られているかを実感できました。将来的には、災害大国と称される日本において、災害時でも安定して水を供給できる仕組み作りに携わりたいです。

私の時間割(3年次後期)
1 リスク管理学 生存科学
2保健栄養学 作業環境評価・労働衛生工学 地球温暖化問題学 医療統計学
3労働行政 作業環境管理学Ⅱ演習 作業環境管理学Ⅱ実習 疫学・疫学演習
4検査学総論
5

臨床心理学コース

カリキュラム

臨床心理学コースカリキュラム

PICK UP授業紹介

※シラバスは2022年度現在のものです。講義内容は変更になる可能性があります。

チーム医療演習
チーム医療演習

北里大学の医療系四学部(医学部、薬学部、看護学部、医療衛生学部)と附属病院等が連携して行うプログラムです。医療職を目指す学生がチームとなり「末期がん患者の緩和ケア」「大災害時の避難所における医療」等のテーマに取り組みます。他の医療職を目指す学生とともに医療の課題に取りむことで、課題の解決力や他職種連携に関する能力を身につけます。

心理実習I・II
心理実習I・II

心理実習Iでは保健医療、福祉、産業・労働分野の施設で各1~3日見学実習を行い、心理実習IIで病院実習を5日間行います。実習先は隣接する北里大学病院など複数にわたります。相模原キャンパスには医療系教育の充実を目的にした臨床教育研究棟もあり、実習をサポートする体制が整っています。
臨床心理学授業03
人体の構造と機能及び疾病I・II

基礎医学部門や臨床検査学科の専任教員が、解剖分野、病理分野、薬理分野、難病分野について講義を行います。例えば、解剖分野では人体の正常な構造に関する知識を器官ごとに学びます。また、病理分野では疾病の原因とそれに対する生体の反応について細胞レベルでの知識を身につけます。各分野の専門の教員から講義を受けることで、医学の知識を正確に学ぶことができます。


取得できる資格

全員が受験せずに取得できる資格
  • 第一種衛生管理者(国家資格)
  • 環境衛生監視員(任用資格)
全員が受験資格を得られる資格
  • 甲種危険物取扱者(国家資格。在学中から受験可能。)
所定の単位修得などにより受験可能な資格
  • 公認心理師(国家資格。指定科目履修・卒業後,大学院修士課程に進学し公認心理師カリキュラムを履修・修了することで受験可能。)
  • 産業カウンセラー(日本産業カウンセラー協会認定資格。協会が実施する講習会の受講で受験可能。)
  • 臨床心理士(指定大学院を修了することで受験可能。)
※任用資格とは、特定の業務に任用される際に必要となる資格で、任用されて初めてその資格を得ることができます。
※取得できる資格はカリキュラム変更により変更となる場合があります。
公認心理師とは?

心理専門職として唯一の国家資格です。心理検査や心理面接を行い、医療スタッフ等と連携しながら患者さんやご家族に心理的支援を行います。職場は病院、学校、児童相談所、企業など多岐にわたります。国家試験を受験するには、大学で公認心理師カリキュラムを受けた後、大学院修了または実務経験を経る必要があります。

さらに詳しく知る
公認心理師とは?

学生メッセージ

卒業生メッセージ(草刈大輝さん)草刈 大輝 さん
保健衛生学科精神保健学コース
(現:臨床心理学コース)4年[攻玉社高等学校出身]
心理学はデータ収集と分析による統計学的な側面や脳や神経などの身体的特性を探ったり、または文化の相違による影響を考えたりと、様々な要素が関与している学問です。講義で最も印象的だったのは、臨床現場で用いられる心理検査を実施したことです。自身のパーソナリティを客観的に見つめ、検査者と患者様、両方の立場を体験できました。また心理実習では、様々な領域で活躍する心理職の先生方と関わり、将来を見据えた多面的な視野を培えました。広く社会に貢献できる公認心理師を目指したいです。

私の時間割(3年次前期)
 
1 労働生理学 発達心理学
2 環境工学Ⅰ 社会・集団・家族心理学 障害者・障害児心理学 衛生行政
3 産業・組織心理学 作業環境管理学Ⅰ実習 健康・医療心理学 労働衛生学Ⅱ
4 健康・医療心理学 産業衛生管理学
5

卒業生メッセージ

大学卒業後に一般企業に就職した卒業生
大学院への進学や化粧品業界への就職も視野に入れていましたが、私は新薬を待ち望むたくさんの患者さんの役に立つ仕事がしたいと思い治験業界を目指しました。本コースで学んだことは対人職としての確かな知識とスキルです。患者さんが抱く不安を少しでも減らすことができる治験コーディネーターになりたいと考えています。
卒業生メッセージ(吉田知佳さん)吉田 知佳 さん[株式会社アイロムグループ 勤務]
健康科学科(現:保健衛生学科)
精神保健学コース(現:臨床心理学コース)2019年卒業
[横須賀大津高等学校卒業]
公認心理師を目指して大学院に進学した卒業生
大学2年の時に心理学や精神保健学の講義を受けて心理職に興味を持ち本学大学院に進学しました。大学、大学院と連続したカリキュラムを受けられることはやはり魅力的です。一貫した教育を受けられますし、就職活動の計画も立てやすかったです。今後は犯罪捜査や被害者の支援活動など、様々な場面で活かしていきたいです。
HSニーズ寄川 兼汰 さん[警視庁 勤務/公認心理師]
健康科学科(現:保健衛生学科)
精神保健学コース(現:臨床心理学コース)2017年卒業
北里大学大学院医療系研究科臨床心理学コース 2019年修了
[鹿沼高等学校卒業]