主な研究テーマ
社会的相互作用の発達の観点による言語語用面の弱さに対する指導法の開発
ことばを適切に使用する(語用)ためには、語彙や文法などの習得とともに、人とのやり取りにかかわる力の発達が必要です。人とのやり取りにかかわる力の発達は生まれてすぐ始まっており、その力の弱さは早期に発見され支援が始まる傾向があります。一方で、ことばを適切に使用することの苦手さは、ある程度会話ができるようになってから問題が明らかになるため、小学生になる前後でようやく支援が始まることが多く、支援の開始が遅い現実があります。
そこで私たちは、人とのやり取りにかかわる力の発達とことばの発達の関連を明らかにすることで、ことばの適切な使用につまずきを示す子どもたちを早期に発見し、効果のある支援法を開発を目指し、調査を行っています。
(この研究は、日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究の研究助成を受けています。)
ことばを適切に使用する(語用)ためには、語彙や文法などの習得とともに、人とのやり取りにかかわる力の発達が必要です。人とのやり取りにかかわる力の発達は生まれてすぐ始まっており、その力の弱さは早期に発見され支援が始まる傾向があります。一方で、ことばを適切に使用することの苦手さは、ある程度会話ができるようになってから問題が明らかになるため、小学生になる前後でようやく支援が始まることが多く、支援の開始が遅い現実があります。
そこで私たちは、人とのやり取りにかかわる力の発達とことばの発達の関連を明らかにすることで、ことばの適切な使用につまずきを示す子どもたちを早期に発見し、効果のある支援法を開発を目指し、調査を行っています。
(この研究は、日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究の研究助成を受けています。)

新たな表出・理解語彙検査の開発
語彙の発達は、ことばの発達の中核的な要素の一つです。そのため、ことばにつまずきを示すお子さんに対して、効果のある支援をするためには、語彙の発達の評価は不可欠です。しかし、日本には、語彙の発達を客観的に評価できる検査がほとんどありません。
そこで私たちは、語彙の発達の的確な評価を可能にする、新たな表出・理解語彙発達検査の開発に関する調査を行っています。
(この研究は、公益財団法人 博報堂教育財団第16回児童教育実践についての研究助成を受けています。)
語彙の発達は、ことばの発達の中核的な要素の一つです。そのため、ことばにつまずきを示すお子さんに対して、効果のある支援をするためには、語彙の発達の評価は不可欠です。しかし、日本には、語彙の発達を客観的に評価できる検査がほとんどありません。
そこで私たちは、語彙の発達の的確な評価を可能にする、新たな表出・理解語彙発達検査の開発に関する調査を行っています。
(この研究は、公益財団法人 博報堂教育財団第16回児童教育実践についての研究助成を受けています。)
担当科目
学年 | 科目名 | 授業の目的 |
1 | 言語聴覚療法学概論(実習含) | 言語聴覚療法学の概要と基礎的な理念を理解する。 |
2 | 構音障害学Ⅰ(実習含) | 発話障害の一つである構音障害について,特に小児の領域について学ぶ。 |
基礎言語聴覚療法学 (実習含) | 言語聴覚療法学の基礎科目、専門基礎科目を総合的に理解する。 | |
3 | 言語発達障害学 | 言語発達障害の種類と概要および評価と指導について学ぶ。 |
言語発達障害学実習 | 言語発達の諸検査について学び,指導の見学等を通して小児の言語発達障害の指導について学ぶ。 | |
臨床実習Ⅰ | 臨床実習Ⅱで学ぶための基礎的能力を習得するために、実習指導者の下で言語聴覚士が行う様々な疾患・障害を有する対象者への対応を見学して、職場環境を知り、言語聴覚療法の臨床について具体的なイメージを身につける。 | |
臨床言語聴覚療法学実習 | 言語聴覚療法についてロールプレイなどを通して実習を行う。 | |
4 | 言語聴覚療法学総合演習 | 4年間に学んだ知識を総合的に確認し,卒業後に言語聴覚士として活躍する実力をつける。 |
臨床実習Ⅱ | 言語聴覚障害に関する基礎的な知識・技術をもとに、臨床の現場で、指導者の指示に従って、言語臨床を実践し、言語聴覚士として必要な態度・知識・技術を身に付ける。 | |
卒業研究 | 言語聴覚療法学の各臨床領域を研究的な観点で捉え直し、学術的な検討の基礎を学ぶことを通じて、言語聴覚士として生涯学習に取り組む基礎的な素養を身につける。 |
経歴・業績等
主な学歴・経歴
学歴2004年3月 | 北里大学 医療衛生学部 リハビリテーション学科 言語聴覚療法学専攻 卒業 |
2008年3月 | 北里大学大学院 医療系研究科 感覚統御医科学群 言語聴覚情報科学 修士課程 修了 |
経歴
2004年4月~2008年3月 | 医療法人社団永生会永生病院リハビリテーション科
(2006年4月~2008年3月 非常勤) |
2008年4月~2014年3月 | 社会福祉法人青い鳥 横須賀市療育相談センター 診療課
(2013年9月~2014年3月 非常勤) |
2013年9月~ | 北里大学医療衛生学部 助手 |
2016年11月~ | 北里大学医療衛生学部 助教 |
主な業績
著書
論文
研究発表
受賞
- 深浦順一,藤野博,石坂郁代編.言語発達障害学第3版.(担当:分担執筆,範囲:注意欠如・多動性共著)医学書院,2021.
- 石田, 宏代, 石坂, 郁代編.言語聴覚士のための言語発達障害学第2版. (担当:分担執筆,範囲:注意欠如・多動性障害)医歯薬出版株式会社, 2016.
論文
- 吃音スクリーニング項目の選定 予備的研究(Selection of screening items for stuttering: a preliminary study)
Hara Yuki, Higashikawa Mari, Hata Wakana, Sasaki Yuri, Murakami Takeshi, Mizuto Yoko, Kita Yosuke, Ishizaka Ikuyo.The Kitasato Medical Journal 50(2) 123-129 2020年9月 - 指文字、文字を介して音声言語を獲得した難聴重複障害児一事例の言語発達の経過
水戸 陽子, 鈴木 恵子, 石坂 郁代, 広瀬 宏之, 高橋 優宏.コミュニケーション障害学 37(1) 21-27 2020年4月 - 日本の失語症患者の言語機能、日常の機能的コミュニケーション能力、非言語性知能に対する言語療法の効果(The effects of speech therapy for aphasic patients in Japan on linguistic function, functional communication ability in daily life, and non-linguistic intelligence)
Higashikawa Mari, Motoki Yuichiro, Hara Yuki, Murakami Takeshi, Hata Wakana, Mizuto Yoko, Yoshizawa Kentaro, Ishizaka Ikuyo.The Kitasato Medical Journal 50(1) 73-79 2020年3月 - 広汎性発達障害に言語面の弱さがみられる選択性緘黙児に対する言語聴覚療法の経過
水戸 陽子, 吉村 拓馬, 惠良 美津子, 石坂 郁代, 広瀬 宏之.小児の精神と神経 57(3) 205-212 2017年10月 - 学齢児の認知機能に対する注意力の影響
水戸 陽子, 鈴木 牧彦, 石坂 郁代.音声言語医学 58(2) 127-134 2017年4月
研究発表
- 日本人大学生を対象とした英単語書字テストの結果と一考察.上岡 清乃, 水戸 陽子, 石坂 郁代.日本コミュニケーション障害学会学術講演会予稿集 47回, 2021
- 小中学校特別支援学級を担任する教員の言語聴覚士に対するニーズ調査.佐々木 ゆり, 上岡 清乃, 水戸 陽子, 原 由紀, 石坂 郁代.日本コミュニケーション障害学会学術講演会予稿集 47回, 2021
- Japancleftについて考える-活動の現況と今後- 標準的言語評価表策定の意義と言語評価WGの活動概要.緒方 祐子, 藤原 百合, 鈴木 恵子, 今井 智子, 山下 夕香里, 武井 良子, 今村 亜子, 佐藤 亜紀子, 早川 統子, 杉山 千尋, 手塚 征宏, 水戸 陽子.日本口蓋裂学会雑誌 46(2) , 2021
- 言語聴覚士による特別支援学級巡回指導の取り組み.佐々木 ゆり, 鈴木 すみ子, 住田 晶子, 淺井 大輔, 水戸 陽子, 石坂 郁代.日本コミュニケーション障害学会学術講演会予稿集 46回, 2020
吃音のある人の発話は統合的アプローチを3セッション実施後にどのように変化するのか.秦 若菜, 安田 菜穂, 原 由紀, 吉澤 健太郎, 水戸 陽子, 村上 健, 東川 麻里, 福田 倫也, 石坂 郁代.日本コミュニケーション障害学会学術講演会予稿集 46回, 2020 - 小学生の物品呼称 単語属性の影響と呼称誤反応の検討.佐藤 ひとみ, 石坂 郁代, 深谷 梨絵, 水戸 陽子, 松井 聡史.コミュニケーション障害学 35(3), 2018
- ASDのある児童に対する疑問詞構文への応答の指導 思考プロセスの視覚化が有効だった一例.細井 雪帆, 石坂 郁代, 水戸 陽子, 川崎 砂里, 大島 弘子.コミュニケーション障害学 35(3) , 2018
- 大学の臨床実習における発達性dyslexiaの支援 STを目指す一事例について.石坂 郁代, 水戸 陽子, 秦 若菜, 村上 健, 目黒 文.日本コミュニケーション障害学会学術講演会予稿集 43回, 2017
- ナゾメーター検査の臨床応用のための発話課題に関する検討(続報).鈴木 恵子, 岡部 早苗, 水戸 陽子, 牧 敦子, 大原 卓哉, 杉本 孝之, 山崎 安晴.日本口蓋裂学会雑誌 42(2) , 2017
- 発達性吃音の早期介入に関する予備調査 3歳半健診における地域連携.原 由紀, 水戸 陽子, 梅原 幸恵, 須賀 多恵子, 小俣 清香.音声言語医学 58(1), 2017
- 発達性dyslexiaの指導に関する教員の意識.石坂 郁代, 黄 淵煕, 細川 徹, 水戸 陽子, 秦 若菜.コミュニケーション障害学 33(3), 2016
- The influence of pitch accent on word comprehension.Wakana Hata, Ayako Ueta, Nao Yasuda, Yoko Mizuto, Mari Higashikawa, Ikuyo Ishizaka, Michinari Fukuda.INTERNATIONAL JOURNAL OF PSYCHOLOGY 51, 2016
- Influence of attention on cognitive abilities and learning of school-aged children.Yoko Mizuto, Ikuyo Ishizaka, Mari Higashikawa, Wakana Hata.INTERNATIONAL JOURNAL OF PSYCHOLOGY 51, 2016
- 高等教育における発達性dyslexiaの支援 事例報告.石坂 郁代, 加藤 醇子, 東川 麻里, 秦 若菜, 水戸 陽子.コミュニケーション障害学 32(3), 2015
- 日常会話の応答に顕著な困難を認めた広汎性発達障害児の一事例.水戸 陽子, 石坂 郁代, 原 由紀, 秦 若菜.コミュニケーション障害学 32(3) , 2015
- 医療と教育の連携におけるSTの役割 構音・学習・行動に躓きのある事例を通して.阿曽 寛子, 石坂 郁代, 水戸 陽子, 井上 理絵, 武井 研二.コミュニケーション障害学 31(3), 2014
- 家族性の発達性dyslexiaと考えられる1事例.石坂 郁代, 加藤 醇子, 東川 麻里, 秦 若菜, 水戸 陽子.コミュニケーション障害学 31(3), 2014
- 指文字、文字を介して音声言語を獲得した難聴重複障害児の1事例.水戸 陽子, 石坂 郁代, 鈴木 恵子, 秦 若菜, 梅原 幸恵.コミュニケーション障害学 31(3) , 2014
- 発達性dyslexiaの兄妹事例の障害像の検討(1).石坂 郁代, 加藤 醇子, 大石 敬子, 東川 麻里, 水戸 陽子.コミュニケーション障害学 30(3) , 2013
受賞
取得資格
言語聴覚士
特別支援学校自立活動教諭一種(言語障害教育)
特別支援学校自立活動教諭一種(言語障害教育)
所属学会
日本言語聴覚士協会
日本コミュニケーション障害学会
日本音声言語医学会
日本口蓋裂学会
日本特殊教育学会
日本小児神経学会
日本小児精神神経学会
日本保育学会
など
日本コミュニケーション障害学会
日本音声言語医学会
日本口蓋裂学会
日本特殊教育学会
日本小児神経学会
日本小児精神神経学会
日本保育学会
など
Message
北里大学で一緒に言語聴覚士を目指してみませんか?