轟先生
助教
轟 辰也
Tatsuya
Todoroki

主な研究テーマ

X線CTにおける循環ファントムを用いた造影理論の構築

X線CT検査では、疾患を見つけやすくするためにCT用ヨード造影剤を使用する。造影剤は体内で血液の流れによって各臓器に運ばれるため、患者毎の循環量を把握し、目的臓器(血管)に応じた造影剤の量や注入する方法を選択する必要がある。当研究室では、人体の循環を精巧に再現した循環動態ファントムを開発し、必要最小限の造影剤量で効果的な画像が取得できる造影理論の基礎研究を行っている。
画像(X線CTにおける循環ファントムを用いた造影理論の構築)_RT轟
金属アーチファクト低減処理に関する研究

X線CT検査では、体内に金属のある被写体を撮影するとアーチファクトという画像の乱れが生じる。このアーチファクトが発生した部位に疾患が存在すると、診断能の低下や病変の見逃しに繋がる。当研究室では、金属アーチファクトを低減できる処理を用いた画質評価やDeep Learning技術を用いて金属アーチファクトの改善などの研究を行っている。
画像(金属アーチファクト低減処理に関する研究)_RT轟

担当科目

学年 科目名 授業の目的
2 臨床実習Ⅰ 臨床において放射線検査法や画像評価法の理解・習得は重要となる。本実習では、講義で学んだ知識について理解を深め、実践できる能力を養うことを目的とする。
画像解剖学 解剖学、生理学、生化学、疾患に関する知識をもとに各検査画像を理解する。
診療画像技術学Ⅱ X線造影撮影など特殊撮影に分類される撮影法の概要を学び、放射線技師として知っておかなければならない解析法、臨床的意義について理解する。
3 臨床実習Ⅱ X線画像、MRI画像、超音波画像の撮影(像)法の基本を理解する。適切な画像を得るための撮影(像)条件の設定について検討し、得られた画像の画質を測定・評価する。また、人体ファントムを用いて各種撮影(像)を行い、それぞれの撮影(像)法と画像解剖を習得する。また、デジタルX線画像の処理方法について、その基本を理解する。
臨床実習Ⅲ 臨床現場における診療放射線技師の業務を把握し、診療放射線技術を修得する。特に患者接遇の基礎能力を身につけると共に、注意深い観察力、思考力、実行力を医療の中で実践的に培う。また、「チーム医療」における診療放射線技師の役割と、他職種との関わりを理解する。
画像診断機器工学実習 画像診断機器を安全に取り扱えるようになるために、X線装置の諸特性、各種診断用X線装置、X線CT装置、磁気共鳴画像診断装置、超音波画像診断装置等の構造、動作特性、性能試験(評価)法等について、画像診断機器工学Ⅰ講義で得られた基礎知識を基に実習を通して習得する。
放射線治療技術学実習 放射線治療における基礎を習得し、各装置の取り扱いを通して実用的な技術を学ぶ。
診療画像技術学Ⅲ X線CT、超音波、眼底検査など生体情報を詳細に描出できる撮影法の概要を解説し、臨床に必要な基礎的知識を教授するとともに、放射線技師として知っておかなければならないそれらの結果の解析法、臨床的意義について理解する。また、新しい検査技術の原理、臨床応用などについても習得する。
4 診療放射線技術科学総合演習 診療放射線技術科学の習熟度を統括的に把握し、さらなる知識の蓄積を図る。
卒業研究 与えられた研究テーマに自主的に取組み、個人またはグループで研究を進める。研究結果をまとめて口頭発表を行い、個人で卒業研究論文を作成する。

経歴・業績等

主な学歴・経歴

2011年3月北里大学 医療衛生学部 医療工学科 診療放射線技術科学専攻 卒業
2011年4月~北里大学東病院 放射線部 診療放射線技師
2015年4月~北里大学病院 放射線部 診療放射線技師
2020年4月~北里大学 医療衛生学部 医療工学科 診療放射線技術科学専攻 助教

主な業績

著書



論文



研究発表
  • 金属アーチファクト低減処理における歯科金属の位置依存性に関する検討(第9回日本CT技術学会)
  • 脳血液循環量による新たな体格指標の導入における頭部CTA条件の最適化(第46回日本放射線技術学会秋季学術大会 2018年10月)
  • 頭部CTAにおける脳血液循環量を考慮した脳動脈瘤及び抹消血管の描出能の検討(第45回日本放射線技術学会秋季学術大会 2017年10月)



受賞